
12/1付北海道新聞で、『世界自然遺産・知床のなかでも特別保護地区になる知床岬で今秋、特定外来生物のセイヨウオオマルハナバチが初めて確認され』たことが報じられています。
やはりそこまで広がってしまったか、それが筆者の感想です。
セイヨウオオマルハナバチはトマトの受粉の省力化のために輸入されました。在来のマルハナバチを駆逐したり、交雑や植物との関係が変化するおそれがあることなど生態系・生物多様性への影響が心配されています。
大雪山でも2005年に高山帯で確認され、年ごとに目撃情報が広がってきています。
トマト農家への「配慮」から特定外来生物指定の際にも特例的に輸入、使用の禁止は見送られました。ビニールハウスから逃げ出さないように相当な配慮をしても完全にすることは困難であるし、トマト農家にとっては共同作業者である蜂たちを使用後に焼却などで殺すことには抵抗があり、放逐することもあるようです。
ここからは私見なのですが、規制緩和の名のもとに輸入自由化を推し進め、国全体でみれば安心・安全軽視の低価格路線に農業を変質させた政治の責任と言わなければなりません。農家への直接保証などと併せた使用の禁止が必要だったのではないでしょうか。
防除対策についても、環境省など行政はボランティア頼みで、本気で防除するつもりがあるのかという疑念を拭うことが出来ません。大雪山国立公園でいえば環境省の正規職員レンジャーはわずか数人。環境省はじめ予算があまりにも少ないのではないでしょうか。また、縦割り行政によって、農水省など共通する問題であるにもかかわらずなんらの連携もとられていないこともあるでしょう。
余談ではありますが、上富良野演習場の拡張問題では環境省(東川事務所)は国立公園内であるにも関わらず、普通地域は売買は自由であるために所有者や境界の把握などの把握をしていないなど管理者としての資格が問われるような有様です。
「環境サミット」など耳障りの良さげなものを行い、一方ではEUとは逆にCO2の排出を増やしてしまったりなどちぐはぐなことを行うようなことのない政治への転換が求められているとおもいます。