脱ダムでの混乱のもとにあるもの ー住民生活を守り、冷静で科学的な議論をー
自民党政権のなかで長年にわたって進めてきたダム開発=ムダな公共事業がいま止められようとしています。
その中で、地元住民の中で、そして国民のなかで反対派と推進派に大きな軋轢が生まれています。
地元の賛成派の中には当初は反対していたけれども、やむなくダム建設を受け入れるようになり、そして突然の中止や凍結に戸惑っている多くの方がいます。また、これまでつぎ込んだ工事や補償などにつぎ込んだ税金が「ムダになる」ことへの批判もあります。
混乱を引き起こしているのはなによりもムダな開発をすすめてきた自民党政権とゼネコンの責任があるのではないでしょうか。
冷静な批判や対話は必要ですが、けっして地元の住民や自治体へのバッシングになってはならないと思います。地元にはダム建設が中止されても生活が成り立つ方策を示すことが必要であると思います。
また、これまでにつぎ込まれた税金はけっして無駄になるものではありません。建設されてしまった施設や甘い汁を吸い取ったゼネコンなどはともかく、地元の建設業に携わる企業やそこで働く労働者はそれで生活を成り立たせてきたのです。
補助金を返還しなければならない負担が増えると言われていますが、過去のダムなどで建設費が数倍にも膨らんできたことや、地元自治体に移管後の維持費や住民負担には言及しないものがほとんどです。
いまこそ、地元住民の生活とまちづくりをしながらムダな公共工事を止めなければなりません。
コメント
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東京で、「八ツ場ダム」問題で揺れている、つまりメディアが取り上げるから脚光を浴びていますが、北海道のサンルダムのことを、少なくても北海道では取り上げられているのか懸念しています。
ダムが計画・着工されるときは、メディアは今ほど大々的にかつ批判的に取り上げただろうかと思います。
今、着工を既成事実にして、撤退することにネガティブ報道をするメディアに疑問を持っています。このまま建設に奔ったところで、ダムはいずれ堆砂という寿命を迎えるのは、知床などの小河川の砂防ダムが砂礫で埋もれて堰からオーバーフローしているのを見れば明らかです。
八ツ場ダムでいえば、国交省は200年に一度の洪水に備えると説明しているそうですが、天竜川水系の巨大ダム「佐久間ダム」にして200年でダムは砂礫で埋もれると言われているのに(同水系千頭ダムは数年前で堆砂率97%!)、砂礫が年々堆積するダムの洪水調整能力は不変なのか、メディアはそのことを追及してほしいと思います。違う洪水対策、どうしてもお金を使いたかったら、遊水池を作ったり、危険な地区の洪水対策のインフラ整備の方がはるかに地元経済の活性化に役立つと思います。
黒部川の宇奈月ダムの「試験排砂」(ヘドロを黒部川に流して富山湾をヘドロの海にしただけ)では漁業被害を受けた漁民に補償もしたはず。
ことほど左様にダム問題は、生態系の問題や海岸浸食の問題など私たちの次世代や孫の世代に大きなツケを残します。しかも建設のための膨大な借金も残す。深刻な問題を増幅し続けることにメディアはもっと取り上げるべきです。
深刻な被害を被る地元の方々の救済と建設強硬は全く別問題で、これからも維持管理に金を食い続けることを考えたら、その分を疲弊する地元経済の違う施策に費やしたほうがはるかに希望のある解決策だと思います。
第一、サンルはともかく、八ツ場ダム計画が強行された時、今、地元民のことを考えて建設続行を主張する方々は、埋もれる住民のことを心配したでしょうか。
建設続行を主張される方々は、将来に連なる深刻な問題を考えないで目先の「利益」だけを考えているとしか思えません。
サンルダムも、今からでも遅くない! 是非止めてほしいと思います。
Comment by ハミング — 2009年12月11日(金曜日) @ 09時08分04秒
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